三つの例 その二

S君はリトルリーグ時代のチームメイトで、一緒にウイリアムズポートに行った仲間です。

体が大きくて、お父さんは元フットボール選手。

例えるなら、カナダの清宮君です。


ポジションは、ピッチャーかショートストップ。

打順は3番。

他の子はぐるぐるポジションも打順も変わるのに、

彼だけは特別扱いです。


までも、周りを納得させる実力はありました。

それにS君のおじいちゃんがチームのコーチなので、強力なコネがあります。


リトルリーグの後もS君は順調に成長します。

彼の所属するチームには、必ずおじいちゃんがコーチで入ります。

そして常に特別扱いです。


去年、JNTのメンバーに選ばれます。

ポジションは、DHかサード。

エリート街道まっしぐらです。


ところが今年、打撃不振に陥ります。

シーズンの打率は2割にも達しません。

そしてこの秋、JNTのメンバーから外れてしまいました。


とは言っても、体格もパワーもあります。

進学先はD1の大学に決まったそうです。


おじいちゃん孝行の孫だと言えるでしょう。

おじいちゃん(と言うのは失礼なくらい、若くて元気な方です)の方も幸せな老後を過ごしてるなぁと思います。


S君はアタルの友達の中では一番の出世頭です。

どこまで行くか今後の行方も気になる選手です。


つづく

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三つの例 その一

アタルが12才の時にチームメイドだったB君の話です。


私が見たところ、スイングはドアスイング、走るのはがに股。

肩は強い方でしたが、それ以外は???の選手でした。


ところが、監督とコネがあって、チームの中心選手として起用されました。

トーナメントの大事な試合はB君が先発、結果は負け。

それでも、大事な試合の先発は必ずB君、で全て負けました。


B君のお母さんが「急に足が大きくなって、買ったばがりのスパイクが入らなくなったの」と言ってたのを覚えています。

顔つきも大人びていたので、二次性徴の終わりの方だったんでしょう。

当時の身長は160cm前後だったと思います。


特に目立った活躍もしてないのに、B君は2度代表選手に選ばれました。

同じ選手が2度選ばれることはないって聞いていたのに。


翌年はトリプルエー(トップレベル)のチームに入りました。

(アタルはこのトライアウトに落ちました)


凡打するとヘルメットを地面に叩きつけるし、

試合中なのにスマホをユニフォームのポケットに忍ばせてベンチでいじってるし、

試合後はジャンクフードを食ってるし。


次の年、BCJPBL(トップリーグ)のチームに入ります。

(アタルは、また落ちちゃいました)


もう身長の伸びは完全に止まっています。

顔つきは大人です。


両親の身長からして、これ以上伸びないでしょう。

(両親は共に喫煙者です)


シーズン中はピッチャーとしてそこそこ活躍したようです。

でも翌年シニアに上がれず、オーバーエイジでもう一年ジュニアに残ることになりました。


去年ピッチャーで活躍したのに、この年はほとんど登板がありません。

チームの方針なのか、本人が野手でいくと決めたのか。


そして今年、またシニアに上がれず。

で、野球を辞めたそうです。


個人的な思いは色々あります。

「だったら、彼の代わりにもっとアタルにチャンスをくれてたら」とか。


でも、野球を辞めたのは、正直残念と思います。

下のレベルでもいいから、野球を続けられなかったのかと。

プライドが許さなかったのかなぁ。


この夏、久しぶりに顔を合わせたB君のお母さん、どこか気まずそうでした。

もしアタルが中途半端に野球を辞めたら、きっと私もそうなるでしょうね。


つづく

体重増再開

日本の大学野球部のセレクションを調べてみたら、だいたい8月に行われるようです。

それと比べると、こちらは一年ほど早いです。


晩熟なアタルにとって、この差は大きすぎます。

平均よりも2年ほど成長が遅い上に、日本よりも1年早くセレクションが行われるんですからね。


さて、今週からまたウエイトトレーニングを再開しました。

と同時に、体重も増やしていきます。


と言っても、アタルの場合は体脂肪率が20%ほどあるので、闇雲に増やせばいいってもんじゃないと思うのです。

増やさなければいけないのは、筋肉の量であって脂肪じゃありませんから。


以前は間食にお餅やうどんやパスタなどを食べさせていたんですが、

炭水化物をたくさん食べさせても脂肪に変わるだけです。

体重は一気に増えましたが、同時に脂肪も増やしたかもしれないんです。

ですから、今回はできるだけタンパク質を多く摂らせようと考えています。


うろ覚えで正確な情報かどうか分かりませんが、ウエイトトレーニングをして筋肉量を増やすには、

体重の2倍のタンパク質が必要と言うのが日本人の常識となっているようですが、

実は欧米人は普段の食事から体重の4倍のタンパク質を摂っているそうです。

「じゃあ、オレも4倍摂れば」となるかもしれませんが、日本人の胃腸では4倍も消化吸収できないかもしれません。


これはね、日本で焼肉の食べ放題に行った時に実感したんです。

妻は私の倍くらい肉を食べたんです。


それでいて、この店は女性の方が男性よりも料金が安かったんです。

「この女、安つくなぁ」と思った記憶があります。


話はそれますが、日本の女性割引って何なんでしょうか。

私にはさっぱり分かりせん。


昔ディスコの入場料は、女性は男性の半額くらいだったし、

パチンコに行ったら女性専用台とかあって釘が甘くなってるし。

労働環境は男女で差があるかもしれませんが、一方で日本の女性は色々な所で優遇もされているんです。


結局トータルすると、そこそこ平等だと思うんですけど。

もし差があるとしたら、男女なんかよりも美人とブスの方が大きいと思いますがね。


じゃあ、ブス割引とかブス専用台を設けて優遇しても、誰も利用しないでしょうけど。

変は話ですみません。

色んな神経を鍛える

数年前までのサンダーバーズ(UBC)は、他所の大学に漏れた選手が集まるチームだったそです。

ところが、近年は他所からわざわざ来るチームに変わったそうです。


今年は3名の選手がMLBにドラフトされました。

昨年立派な屋内練習場が完成したし、新しい球場の建設も予定されているそうです。

カナダ国内では随一の野球に力を入れている大学かもしれません。


さて、毎年この時期はバスケットボールなど他のスポーツをしているアタルですが、

今年は野球1本に絞っています。

「学校の部活も大切だから、バスケットボール部に入ったら」と言ったんですが、

本人の意思は変わりません。

去年は卓球部にも入ろうとしたヤツなんですけどね。


こちらの動画(11:05あたり)では、松井稼頭央が様々なスポーツをすることの大切さを語っています。




私もそういうのはネットから情報を得ていたので、アタルに実践させてきました。

どれも大したことはないですが、させてきたスポーツの数だけは多いと自負しています。

(バットとボールに触っている時間よりも他のスポーツをしている時間の方が長いかもしれません)


今回のショーケースでのピッチングでは、その成果が出たのかもしれません。

過去4ヶ月でバッターと対峙したのは、7月のプレイオフに1イニング、9月のショーケースで1イニングだけ。

今月行った投球練習は、屋内練習場で2回だけ。

どちらもキャッチャーはなし。

ネットに向かって20球ほど投げただけ。


それでいて自己最速の85マイルを出し、しかもしっかりと制球できたんです。

あれ以上ない最高のパフォーマンスだったと思います(アタルの言うことが正確ならですが)。


までも、85マイル投げてしっかり制球できるピッチャーなんてどこにでもいますからね。

要はここからどれだけ伸びるかどうかなんです。

85マイル程度で成長が止まるピッチャーも多いでしょうしね。


You Spin Me Round

小学生の時は歌謡曲、中学時代は松山千春を聴いていた私にとって、ユーロビートは衝撃的でした。

今夜は何度も繰り返し聴いています。




皆さんも、マハラジャ行きました?


さて、今日から完全なオフシーズンが始まりました。

これからの練習はウエイトトレーニングが中心です。

どこまで体重が増やせるか分かりませんが、一回り体を大きくさせるするつもりです。


投球は来年までノースローです。

完全に肘肩を休ませます。


チームのウインタートレーニングが始まりますが、

行ったところでどうでしょう。

費用も掛かかるし、往復の時間すらもったいないです。


だったら、自分たちでやった方が効率がいいかもしれません。

練習ならプライベートレッスンを頼んだほうが中身が濃いですし。


でもそうすると、励ましてくれるチームメイトもいないし、

叱咤激励してくれるコーチもいません(元々こっちのコーチは叱咤激励しませんが)。

アタルと二人っきりでの練習です。


こりゃ、精神的にキツくなるなぁ。

でも、これが最後ですからね。

やり通さなきゃいけません。

UBCショーケース 二日目

昨日の結果ですが、60ヤードは7.1秒(50m走換算で6.47秒)。

前回より0.06秒タイムが縮まりました。


球速の方は、85マイル(136km)。

前回よりも3マイル(5km)上がりました。


本人はがっかりしていますが、私はこれで満足です。

今の体格と筋力では、これが限界に近い数字だと思います。


さて、ヘッドコーチはいったいどういう評価なのか。

ミーティングではこんな事を言われたそうです。


「今回の参加者の中で二人目立った選手がいて、君はその内の一人です」

「実際の球速よりも打者は速く感じてるはず」


ようやくアタルの良さを分かってくれる人に出会えました。

アタルの体格と筋力からして、パワーで白人に勝てるわけがありません。

なので、実際の球速よりもいかに速く見せられるか、それを考えてきたんです。


大学側からどうしても欲しい選手じゃないことは初めから分かっていましたから、

この言葉を聞けただけで十分です。

認めてもらったことで、この方向で進んで間違いないと確信しました。


そうと分かれば、やるだけです。

難しいことを考える必要はありません。

黙々とその日その日のメニューをこなして行けばいいんです。

そうすれば、結果は自ずと付いてくるでしょう。


アタルの成長曲線からして、まだまだ伸びるはずです。

わずか9ヶ月で6マイル(約10km)伸びたんですから。

UBCショーケース 初日

今更ながらですが、UBCサンダーバーズ(野球部名)のロースターを調べてみました。

選手は全部で39名。


1年生は、11名。

うちBC州からは6名。


ピッチャーは右が13名で左が3名。

全員が長身。


こりゃかなり狭き門、っていうか絶望的ですね。


さて、ショーケースですが、一度はUBCまで行きましたが、私独りバスで自宅に戻りました。

始まる前から色々合って、ストレスが爆発しそうになったからです。

精神的によくないですし、アタルにも悪影響を与えかねませんからね。


以下は、アタルから聞いた話です。


午後から二つのチームに分かれて試合形式のトライアウトだったそうです。

で、アタルは先発を任されたそうです。


一人目、ボール、ボール、空振り、空振り、空振りの三振。

二人目、ストライク、空振り、空振りの三振。

三人目左打者、E6


ここまで全てフォーシーム。


4人目、T12に選ばれた好打者。

これが最後の打者だからでしょうか、アシスタントコーチからスライダーのサインが出ました。

初球、見送りのストライク。


2球目、フォーシームが外れてボール。

3球目、フォーシームで見送りのストライク。


ここでアシスタントコーチからチェンジアップのサインが出ました。

4球目、打者を泳がせて、空振りの三振。


結果だけを見れば満点の出来かもしれません。

でもねぇ、、、、


去年も今年もシーズンの成績は結構良いんです。

でも、トライアウトには受かりません。

つまりアタルの場合、結果は審査の対象になってないんでしょう。


被害妄想かもしれませんが、まず身長が低いことでマイナス評価から始まっていると思っています。

さらに、いくらフォーシームで空振りを取れていても、スピードガンの数字が良くなければ評価の対象外だと。

極端な話、体格を見た時点で不合格の判定なんじゃないかと。


ま、とにかく一番大事なのは、全力を出し切れたかどうかです。

その点に関しては、本人は納得しているようです。


前回と違って晴れ晴れとした表情ですし、私のストレスも軽くなりました。

やっぱり自宅に戻って正解でしたね。

いざ、本番

前回のショーケースが散々な結果だったので、

翌日からトレーニングの強度を上げたんです。


で、どうなったか?


体調不良、食欲不振、発熱。

体重が2kg減って、76kgまで落ちちゃいました。


今まで通りの練習じゃ結果は見えているし、

かと言って、ちょっとハードにするとすぐオーバーワークになっちゃうって。

はぁ、、、、どうしたらいいものか。


明日が本番。

私は自宅に残るつもりでしたが、「見に来て」と言うアタル。


幼稚園の発表会じゃないんだから、親が見に行かなくてもいいでしょ。

こっちはイライラするだけで、精神的に良くないんだけど。

ピッチ×ストライド

陸上競技経験者なら常識でしょうが、

野球だけをやっていると、ピッチやストライドってあまり気にしないと思うんです。


1塁や2塁までの到達タイムは知っていても、

その時のピッチはいくらとか、ストライドはどのくらいだとか知らない選手が多いでしょう。

ベースのどの部分を踏むとか、どうやって1塁ベースを回れば速く2塁へ到達できるとか、

そういうことに重点を置いて練習をすると思うんです。


ところが、トライアウトではベースランニングなんてしないんです。

直線で60ヤードを走るだけなんです。

そうなるとピッチとストライドって、すごく大事な要素になってきませんか?


でもね、カナダで9年野球をやってきて、一度もそうした練習をしている所を見たことがありません。

チーム練習でも走ることは蔑ろにされています。

トライアウトでは最重要項目と言っても過言ではないのに。


さて、前回のショーケースの動画がアップされました。

アタルの60ヤードを見ると、結構速いなと感じます。

でもタイムは、7.16秒なんです。


気になってピッチとストライドを計算して見ました。

参考までに6.15秒で走った一番速い選手のピッチは4.71/秒。

ストライドは1.89m。

歩数は29。


対して、アタルのピッチは4.74/秒(一番速い選手に勝ってる)。

しかし、ストライドが、、、、、1.61m。

歩数は34。


なぜじゃ?


身長が178cmあって、ストライドがこれじゃ短すぎませんか?

小学生並じゃないの?

この子は、60ヤードをラダーのように走っているじゃないでしょうか?


気になって他の選手の歩数を調べてみました。

7.5秒で走った選手は31歩。

7.8秒で走った選手でも32歩。


34歩って異常なくらい多くないですか?



単純計算ですが、あと5cmストライドが伸びれば33歩で走れるわけで、

ピッチが同じなら7秒を切れます。

身長178cmの選手のストライドが、161cmから5cm伸ばすのはそう難しくないでしょう。


いや、178もあるんだから、あと10cmくらいは伸びるでしょう。(そんな簡単なことじゃないのかな?)

そしたら、チーム一の瞬足になれる可能性もあるんです。(ま、それはないですが)


と言っても、UBCのショーケースまで残された時間はあと二日。

普通なら「少しだけストライドを伸ばしてみようか」ってなるんでしょうけど、

なにせアタルですからねぇ。


もしストライドの事を気にしたら、極端にピッチが遅くなる可能性があります。

逆効果ってことになりかねません。


はて、アタルにこの事実を隠しておくべきか。

それとも、イチかバチかストライドを伸ばすことに賭けてみるか。


ま、どっちにしろ大したタイムじゃないんですけどね。

才能とは

doryoku.jpg


「これは努力しても無理」と野村氏は言いますが、私もそう思います。

努力で何とかなるのは球速なら140kmまで、50mなら6.5秒くらいまででしょうか。


その『努力』も私は、ある意味才能だと思っています。

生まれ持った物なのか、生い立ちや環境で培われるのか。


出来る子は、何も言わなくてもやるんです。

出来ない子は、何度言ってもやらないんです。


明日はNPBのドラフト会議の日です。

才能のある選手を羨ましく思う日でもあります。
プロフィール

Jay

Author:Jay
カナダで野球にはまった親子です。
詳しいプロフィールは、コチラをご覧下さい。

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